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アルモドバルが母娘愛を描く『ハイヒール』

ハイヒール/ TACONES LEJANOS /HIGH HEELS[邦題/原題/英題]


TACONES LEJANOS01TACONES LEJANOS02

[基本データ]
■解説:母と娘の愛憎劇を愛情を時にシリアス、時にコミカルに描くアルモドバルの9作目。ビクトリア・アブリルがシャネル、マリサ・パレデスがアルマーニと着こなす衣装も見所。音楽は坂本龍一。

■あらすじ:レベッカ(ビクトリア・アブリル)の夫は人気歌手ベッキー・デル・パラモ(マリサ・パレデス)の母の元恋人。夫が殺された時、二人はやっと和解する。一方、その事件の判事(ミゲル・ボセ)はベッキーを真似るドラッククイーンだった。

■監督:ペドロ・アルモドバル/Pedro Almodóvar
■出演:ビクトリア・アブリル/Victoria Abril(Rebeca)、マリサ・パレデス/Marisa Paredes(ベッキー・デル・パラモ)、ミゲル・ボセ/Miguel Bose(レタル/ドミンゲス判事/ウゴ)、ハビエル・バルデム/Javier・Bardem
■脚本:ペドロ・アルモドバル/Pedro Almodóvar 
■製作:アグスティン・アルモドバル/Agustin Almodóvar 
■撮影:アルフレッド・マヨ/Alfredo Mayo
■音楽:坂本龍一
■上映時間:115分(公式サイトでは113分)
■ジャンル:ドラマ/コメディ
■製作国:スペイン/フランス
■配給:ヘラルド・エース=日本ヘラルド映画
■公開年度/日本公開年度:1991年/ 1992年12月
■字幕:菊地浩司
■受賞暦:第6回(1991年)ゴヤ賞で助演女優賞など5部門でノミネート、第18回(1993年)セザール賞最優秀外国映画賞受賞:グラマド映画祭(ブラジル)で主演女優賞、監督賞、音楽賞を受賞、イベロアメリカ賞にノミネート

■参考WEB:(アルモドバル公式サイトより)http://www.clubcultura.com/clubcine/clubcineastas/almodovar/esp/peli_tacones.htm



[VHS情報]
HIGH HEELSHIGH HEELS
(1994/01/21)
ビクトリア・アブリル

商品詳細を見る

■日本VHS発売日:1994年1月21日
■販売元:ポニーキャニオン



[サントラ情報]
ハイヒール(サントラ)ハイヒール(サントラ)
(1992/07/17)
坂本龍一

商品詳細を見る

テーマ曲:Piensa en mi /LUZ CASAL
http://www.youtube.com/watch?v=83b_KNcduOk&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=BX_AAo2PoFM



[REVIEW・CRÍTICA]
■鑑賞日:2008年2月25日(DVD・自宅・一人)
■勝手に評価:[★★★--]
■勝手にジャンル:【恋人とは観たくない映画】【一人で観たい映画】


□アルモドバル作品は好きな方だが、シリアスさがコメディ要素に勝ってしまった感がある。終始ビクトリア・アブリルが思いつめた表情ばかり浮かべるせいか。

□色彩、音楽、衣装のバランスはさすがのアルモドバルワールドで見事。

□実はハビエル・バルデム目当てで鑑賞するも、テレビ局の助監督としての彼の出演シーンはごくわずか。しかしこの後の出演作『ハモンハモン』では主役級の役どころになったところをみると存在感は買われたのかも。色気ムンムン。しかも、この三作後に『ライブ・フレッシュ/Carne trémula(1997)』で重要な役に。ちなみにこちらの映画でも今の彼女ペネロペ・クルスと共演(一緒に出演するシーンは無いが)。

□刑務所で皆がメレンゲを踊りだすシーンが一番好き。

□ミゲル・ボセの歌うシーンは『バッド・エデュケーション/La Mala Educación (2004)』でガエル・ガルシアが歌う姿に重なるが、彼はガエルより魅力的かもしれない。予想以上に妖艶で、魅せられた。ただし判事役の時は…。もっともなこと!?に、実際にゲイで有名。ちなみに2007年はアルバム『Papito』が大ヒット。2007年のスペインを代表する1枚としてさまざまな賞にノミネートされた。ラテンアメリカ圏含む超有名歌手15人と全曲コラボの超贅沢アルバムで、次々シングルカットされ、今でもメキシコでよくかかってる。



[メモ]
□ここでテレビキャスターを演じたビクトリア・アブリルは次作『キカ/Kika (1993)』でもゴルチェを着て奇怪なテレビキャスターを演じる。テレビ・メディアへの皮肉表現も健在。

□今作はカルメン・マウラと決別し、ビクトリア・アブリルと組んだ二作目。すでに前作の成功もあってビクトリア・アブリルはスペイン・ヨーロッパのスターになっていた。

□アントニオ・バンデラスはハリウッド・デビューを優先。前作『アタメ私をしばって! ¡Átame!(1990)』を最後にアルモドバル作品から、そしてスペイン映画界から去ってしまう。代わりに無力を発揮したのがミゲル・ボセ。

□アルモドバルに出てくる女優を”アルモドバルの娘達/chicas almodóvar"と呼ぶが、Joaquin Sabinaが歌ってヒットした"Yo quiero ser una chica Almodóvar(1992)"では、カルメン・マウラとビクトリア・アブリルと共に、ミゲル・ボセも"女優"としてしっかり数えられている。
http://www.youtube.com/watch?v=9GYrO1-9CCo

□マリサ・パレデスはアルモドバル作品でも大女優、歌手などスター役を演じることが多いが、ここでもその貫禄と威厳をいかんなく発揮。

□いつも映画に端役で登場するアルモドバル弟のアウグスティンは写真屋の客の一人として登場。

□ポスターデザインはファン・ガッティ←スペインデザイン展で東京で鑑賞。かなり好み。映画の重要なモチーフのハイヒールと銃をこれ以上はないアイディアで融合。

□DVDスペイン語版はスペイン語字幕付き。日本ではまだVHSしかなく、DVDが発売されていない。



[関連情報]
□東京のインスティトゥト・セルバンテスでは3月1日土曜日から、毎週映画の上映を行うそう。3月はアルモドバルの初監督作品『Pepi, Luci, Bom y Otras Chicas del Montón(1980)』。日本ではビデオもDVDも未発売(字幕無し)なので、ぜひ。R18指定 各回 15:00~。
フランコ時代に規制されていたことを片っ端からやってみた感じの映画。この時代に、このぶっ飛び具合は信じられないが、これがアルモドバルのスタートなのかと思えば、その後がわりと納得できる。スペインの映画の授業で先生が見せてくれた時は、皆シーンとした。度肝を抜かれるシーン続出。
http://tokio.cervantes.es/jp/culture_spanish/culture_events/sabadodecine.htm

[↓↓ネタバレコメント・メモはコチラ↓↓]
<あらすじ詳細>レベッカ(ビクトリア・アブリル)は、幼くして離れ離れになった人気歌手の母 (マリサ・パレデス)がメキシコからの凱旋帰国するのをマドリード空港で迎える。離れていた15年の間に、レベッカは母の元恋人と結婚し、その夫が監督するテレビ局の人気キャスターになっていた。お互いに複雑な感情を隠せない二人。だが、その後、夫が殺されたことで二人の感情が変わっていく。また、犯人をめぐって、実はドラッグクイーンという夜の顔を持つ判事の登場も加わってさらに事件は迷走し…。

□アルモドバルの母娘愛憎劇は元々好みではないが、この映画は予想以上にシリアスな感じ。娘の罪をかぶることが母の愛情の証、という殺人の正当化が好きではないのかもしれない。仰々しい母娘感が日本のソレとはかけ離れすぎているからかも。アルモドバルはそのぶっ飛んだ世界の肯定具合がいいのだが、母と娘間の感情の描写がやや陳腐に感じられるところがあり、そこが皮肉というよりはまだ稚拙に感じられてしまうような気もする。

□母が刑務所にいる娘に歌う"PIENSA EN MI(わたしを思って)"が聞きどころ。『ボルベール(帰郷)/ Volver (2006)』でペネロペ・クルスが歌うシーンにも通じる。

□この後、このテーマはさらに完成度を高めて『オール・アバウト・マイ・マザー/Todo Sobre Mi Madre (1999)』(キーワードは”ゲイ(バイ)の子どもを妊娠”)を経て『ボルベール(帰郷)/ Volver (2006)』(”夫殺しを母がかばう”)へと母娘の愛憎劇が続いていく。『ボルベール(帰郷)/ Volver (2006)』も”アルモドバルの娘達/chicas almodóvar"のカルメン・マウラとペネロペ・クルスは母娘を熱演。母娘の確執感のテーマはほぼ同じ。

□要するにアルモドバル作品はかなり繋がっていることが再確認できたので、早く全作品見てしまわないと…と焦り。今のところ全16作品中10作品のみ鑑賞。初期作品がレンタルのしにくさも手伝って未鑑賞。
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